JA:教育
教育における OpenStreetMap の利用
- OpenStreetMap に関する学術的な調査研究に関する情報については、JA:研究を参照してください。
- OpenStreetMap で教育施設をマッピングする方法についての先般的な記事については、JA:教育機関を参照してください。
OpenStreetMap は学校、大学、専門学校において、広範な練習に使われています。 OSM は地理学、数学、環境学、コミュニティ計画学、行政学、情報技術の教育に関係があります。教育者によっては授業のプロジェクトで既存の OpenStreetMap のデータを利用したり、 OpenStreetMap に新しいデータを投稿したりしています。 OpenStreetMap を利用したりデータを提供したりするプロセスの中で、学生たちは ITスキルを磨いたり(データ処理が必要なので)、GIS(地理情報システム)の分野や、計画やコミュニティ開発についての価値のある知識を得たりします。
活動中の教育プロジェクト
- OpenSchoolMaps.chは、オープンマップを普及させるための教室での取り組みです。現在スイスが対象です。DE:Switzerland/Lehrmittel#OpenSchoolMaps を参照。
2014年までの古いプロジェクト (まだ活動中かもしれません)
- Geography Awareness Week 2014に関する資料と活動は GeographyAwarenessWeek ページにあります。
- MappingDC のメンバーは、地域社会の主要な施設をマッピングする若い世代のトレーニングの支援を、地元の地域振興団体と共に取り組んでいます。詳細は Georgia_Avenue_Youth_Ambassadors_Mapping_Project のページに。
- 2014年4月の時点で、OpenStreetMapマッピング方法についての教育者向け情報 TeachOSMリポジトリ があります(貢献方法は下記を見てください)。
- 2012年から、ケンタッキー大学の GEO109: Digital Mapping の学生は、ケンタッキー州とその周辺の州にわたる様々な町のマッピングを支援してきました。
- 2011-2013 - EU(欧州連合)による生涯学習のためのコメニウス・プログラムの一部のコメニウス・プロジェクトにおいて、「OpenStreetMapで地元観光と国際観光を促進する」(BoostOSM)と題したOpenStreetMapに関連したプログラムが2011年に開始されました。ポルトガル、スロベニア、ルーマニア、トルコ、ドイツの学生が地図を改善し、各地域でOpenStreetMapの考えを広めています。
- トルコのKaracabey IMKB技術職業高校は、コメニウス・プロジェクトに参加しており、生徒はマッピングとGPSトラッキングの方法を学びます。同校の活動の様子は、OSMwikiメインページの「今週の画像」に選ばれ掲載されました。コメニウス - Karacabey,トルコ
- フランスの地図作成企業GeoBretagneは、プロジェクトにデータを集めるため高校と協力し、OpenStreetMapを活用します。プロジェクト高等学校ブルターニュ#アニメーションOpenstreetMap-ブルターニュ地理-高等学校
- ルクセンブルクの高校生は、GIS(地理情報システム)課程で、ケニアの周縁地域をマッピングするプロジェクトであるMap Kiberaのデータを活用します。ルクセンブルクの生徒がKiberaで地図作成
- 2012年4月、オハイオ州立大学の地理学607:GIS(地理情報システム)基礎課程を受講した学生は、コロンバスのキャンパス周辺と、オハイオ州全体の小さな町の両方で、多くのPOIデータに貢献しました。
- RGS Geography Ambassadors(2011年11月9日)- Sam Larsenは、教養とキャリアとしての地理学を学生に説き、彼らの家をOSMに追加する実践演習に参加させました。
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)修士学生マッピングイベント 2010年9月 - GIS修士課程のUCL土木環境測量工学の学生は、2010年9月のガイダンス週間の一部として、マッピングイベントを実施しました。 2日間にわたり行われました。初日は、現地で情報収集して地理データを集めやすいWalking Papersを使いました。そして2日目は、その情報をデジタル化しました。この活動は、マッピング、デジタル化、共同作業の考え方を学生に知ってもらうよう構想されました。イベントは地元のOSMコミュニティとも協力し実施されました。
- イギリス スウィンドンのRuthJames(サストランス Bike-It役員)とAnna Fairhurst(Swindon Borough CouncilのプライマリICTアドバイザー)は、小学生向けOSMプロジェクトに取り組んでいます。子供たちは、自転車通学を促進するための安全なサイクルマップを作成するため、地元のエリアを調査しました。
- 2009年4月、歴史学109(Ruth Mostern教授による科学技術史 - 空間表現と地図作成史)を受講するUC Mercedの学生は、OSM教育プロジェクトに参加します。UC Mercedの学生が貢献していることの詳細はEducation Mercedを参照。
- Paula Levine教授によるConceptual Information Arts (CIA)でのLocative Studio 課程のサンフランシスコ州立大学の学生は、2009年2月、OSM教育プロジェクトに参加しました。同大学の学生の貢献の詳細はEducation SFSUを参照。
- RandalHaleとLeahKeithは、State Of The Map U.S. 2010(チャタヌーガ)において、「高校の教育環境で活用されるOpenStreetMap」(スライド資料)の彼らの体験を発表しました。
研究
OpenStreetMapは世界中で多くの学術研究プロジェクトで使われています。
OpenStreetMapカリキュラム
OpenStreetMapは、マッピング、オープンソース・テクノロジー、クラウドソーシング、コミュニティ活動の導入に焦点を当てた教育者用カリキュラムの作成に取り組んでいます。
このカリキュラム作成プロジェクトは まだまだ未完成 です。 |
対象者
現在、カリキュラムは大学生レベルを対象としていますが、興味のある教育者や学生は誰でもダウンロードと改善ができます。
学生のメリット
OpenStreetMapに参加することで、学生はマッピングと地理の基本的な考え方を学びます。カリキュラムのレッスンは、地図データを収集し、OpenStreetMapを編集して貢献する方法を学生に教えることに焦点を当てています。これにより学生は、現実世界における地形と地図における線形を見比べることができます。学生は、自分たちの方法でOSMを使用し、変更し、貢献できるので、地図に対する理解がより深まります。エラーを見つけてその場で修正する経験は、OSMプロジェクトとコミュニティへの貢献意欲と主体意識を生じさせます。
教育者のメリット
OpenStreetMapは、あなたの学生の参加が後々まで影響をもたらすことができる現実のプロジェクトです。学生は多文化のグローバルコミュニティの一員となり、貢献することも学ぶこともできます。OSMはオープンなので、地図とそのすべてのデータだけでなく、ここにリンクされているカリキュラムも無料で使用し、変更や再配布をすることができます。
カリキュラム
カリキュラムは主要な4つの単元に分かれています:
地図作成のあり方: この単元では、地図がなぜ重要なのかを確認し、地図の歴史的な使われ方と現在の使われ方を調査します。私たちが地図を見たり使ったり操作したりする方法がインターネットによりどう変化したかを見ながら、インターネットでの地図作成について学びます。地図データがどれくらいアクセスしやすいのか、人々がどのように地図データを集め、使い、共有しているのかを調べます。学生は、GPSとは何か、GPSがどう機能するのか、GPSをどこで入手して使用できるのかを学びます。
クラウドソーシング: クラウドソーシングの単元では、学生はクラウドソーシングとは何かを調査し、コミュニティがどのように発展し、影響し合い、進化するかを調べます。学生はオープンソース・テクノロジーと哲学を学びます。OpenStreetMapは、クラウドソーシングの動作を調べるための主要なケーススタディとして役割を果たします。
OpenStreetMapの紹介: この単元はOpenStreetMapの紹介です。OSMを編集して貢献する方法に焦点を当てています。この活動は、地元の近所に出かけ、紙の地図やGPSユニットを使って地図を作成する方法を教えます。この単元では、オンライン編集ツールPotlatchとデスクトップ編集ツールJOSMでOSMを編集する方法について説明します。
OpenStreetMapの総合: この単元では、学生はOSMをさらに一歩進め、自分の個人的なプロジェクトにOSMデータを使う方法を学びます。学生は、特定の活用事例のためにOSMデータをフィルタリングする方法や、他のデータをオーバーレイする方法を勉強します。この単元は、OSGeoのAlexMandelの助力のもとに作成されました。
ライセンス
すべてのカリキュラムドキュメントは Creative Commons Attribution, Share-alike 2.0 ライセンスにより認可されています。
参加するには?
- State of the Map US カンファレンス(2014年4月)における TeachOSM birds-of-a-feather セッションからの Hackpad ノートを読む
- TeachOSMに貢献するために、Robert Soden のGitHubリポジトリ instructions をフォローする
- TeachOSM メーリングリスト に参加する
- ...さらに、もしあなたが教育でのOpenStreetMapに関する問題に取り組みたいなら、以下のリストにあなたの名前を追加してください。
関連項目
- OpenStreetMap and Home Education
- RGS Geography Ambassadors
- Jeff Meyer's による、幼稚園から高等学校までの教育期間におけるOpenStreetMapの活用に関するプレゼンテーション 2013年
外部リンク
- UMapperのGeoDart:あなた独自のマップのゲームを作成してプレイできる地理雑学ゲーム(訳注:安全ではないサイトに転送されるため、リンクを削除しています)
- Strange Maps Blog:ユニークな地図のすばらしい資料
- ScribbleMaps:登録不要でシンプルなインターフェースのため学生にふさわしい
- イギリスでは、Find a Geography Ambassador - Some geography ambassadors がOSM編集の会合に役立ちます
- 小学校での地理空間学習:子供1人あたり1台のノートパソコンとOSMを使用