JA:Relation:restriction

From OpenStreetMap Wiki
(Redirected from JA:Tag:type=restriction)
Jump to navigation Jump to search
Public-images-osm logo.svg restriction
France road sign B2b.svg
説明
進行方向制限を表現するためのタグとメンバーのセットに使われます。 Show/edit corresponding data item.
グループ: 制限
メンバー

  • ウェイ - from
  • ウェイ - to
  • ウェイ ノード - via
状態:事実上の標準

交差点での進行方向制限は、進行方向制限の種類を示す一連のタグを含むリレーションによって表されます。この進行方向制限のリレーションは右左折の制限に限らず、直進のみ許可されているという場合でも使うことができます。バスゲートも、barrier=bus_trap ではなく、進行方向制限リレーションを使う例として挙げられます。交差点において一方から他方への流入をバスを除いて制限するという表現も可能です。

マッピングする場合

進行方向制限を作るときに考慮する必要がある、いくつかの重要なことがあります。

  • 複数の進行方向制限のある交差点では、それぞれ別々のリレーションで表してもかまいません。
  • 一方通行の道路へ逆向きに進入することを制限する必要はありません。進入できないことは当然だからです。
  • タイプやキーが restriction:foot でない限り、進行方向制限は歩行者には適用されません。
  • ある進行方向制限がその地域における標準であり、かつ標識がない場合は、マッピングしないでください。経路検索エンジンが地域の交通ルールを内蔵したほうが、すべての進行方向制限をマッピングするよりもはるかに良いです。これは特に、ブラジルの標識で示されていないUターン制限にも当てはまります。さもなくば、数百、数千の進行方向制限が必要になり、全ての道路が細かく分断され、データ編集が困難になってしまいます。

標識がない暗黙的な規制を追加する地図会社もあります - https://labs.mapbox.com/mapping/mapping-for-navigation/implicit-restrictions/

場所によっては、Uターンが道路の特定の区間や特定のゾーン内で禁止されることがあります。その場合に、道路そのものにu_turn=nono_u_turn=yesとタグ付けするマッパーもいます。

No turn on red規制をマッピングするために競合する複数の手法があり、その中には規制リレーションを用いるものもあります。

タグ

キー 説明
type restriction 進行方向制限のリレーションを示します
restriction no_right_turn / no_left_turn / no_u_turn / no_straight_on 禁止的な制限: 経路が制限リレーションに沿うことは許されません
only_right_turn / only_left_turn / only_u_turn / only_straight_on 義務的な制限: 経路は制限リレーションに沿っている必要があります
restriction:hgv, restriction:caravan, restriction:motorcar, restriction:bus, restriction:agricultural, restriction:motorcycle, restriction:bicycle, restriction:hazmat no_right_turn / no_left_turn / no_u_turn / no_straight_on / only_right_turn / only_left_turn / only_u_turn / only_straight_on / no_entry / no_exit 制限が特定の車両の種類のみに適用されることを指します。
restriction:bicycle stop / give_way 自転車が赤信号でも進行できる場所に使います。
except psv / bicycle / hgv / motorcar / emergency 制限の対象外となる車両の種類を指します (複数の場合: except=bicycle;psv)
implicit yes / no 進行方向制限が地域の法令、安全運転規範、現実世界における物理的な道路の配置などによって暗示されたものであり、標識や標示で明示されていないことを示します。Mapping implicit turn-restrictionsを参照してください。
restriction[:<transportation mode>]:conditional <restriction-value> @ <condition>[;<restriction-value> @ <condition> ...] 時間などの特定の条件の下にのみ存在する制限。制限値は、上記に列挙されたものから選択する。(例: no_right_turn) セミコロンで区切ることで複数の値(条件値を含む)を記述することができます。 詳細は 条件付き制限 を参照
type restriction:hgv / restriction:caravan / restriction:motorcar / restriction:bus / restriction:agricultural / restriction:bicycle / restriction:hazmat type=restriction タグを置き換えることで、制限が特定の種類の車両に適用されることを指します。
これは type=restriction + restriction:*=* の代わりに、restriction=* と一緒に使います。[1]

2020年11月時点で、このスタイルは86回使われていますが、type=restriction + restriction:*=* スタイルは11500回使われています。

day_on 曜日 たとえば、平日の朝ラッシュ時に右折禁止となる場合は day_on=Monday;day_off=Friday;hour_on=07:30;hour_off=09:30 になります。
day_off 曜日
hour_on 時刻
hour_off 時刻

メンバー

ウェイやノード ロール 個数 説明
ウェイ ロール from 1
1 かそれ以上
制限が始まるところのウェイ。(たとえば、ここから右折禁止)[2] no_entry の制限には 1つ以上の ロール from ウェイ メンバーがあり、他のすべての制限にはちょうど 1つの ロール from ウェイ メンバーがあります。
ウェイ ロール to 1
1 かそれ以上
制限が終わるところのウェイ。[2] no_exit の制限には 1つ以上の ロール to ウェイ メンバーがあり、他のすべての制限にはちょうど 1つの ロール to ウェイ メンバーがあります。
ノード
ウェイ
ロール via 1つのノード
1つかそれ以上のウェイ
ロール via メンバーは許可や禁止の制限を表している、始まりと終わりのウェイを接続します。

左に示すように、通行制限の ロール via ロールには (i) 1つのノードノードまたは (ii) 1つ以上のウェイウェイのどちらかがあります。

(進行方向制限がされていなかった場合に)人が進行するであろう両端点の間にあるノードノードやウェイウェイは、単に2つのウェイの交差点のノードノードである場合もあれば、分離帯があって転回できない道路のように、2つの車道をつなぐいくつかのウェイウェイである場合もあります[3]

ノード ロール location_hint 0 または 1 進行方向制限の記号を示すのに最適かもしれない場所について レンダラ にヒントを伝えます。たとえば、東/西/南/北で道路が交差して、南から東に曲がれないところでは、ノードを交差点の南東に置くことでそこに右折禁止の記号を描画します。 ロール location_hintは確固たる検証が不可能(かつレンダラのためのタグ付け)であるため、非推奨です。今後使用するべきではありません。
ロール via メンバーにノードを使った進行方向制限
ロール via メンバーに複数のウェイを使った進行方向制限

道路標識

US MUTCD の記号番号は括弧内に与えられています。これらの道路標識は国によってわずかな違いがあります。世界中の進行方向制限標識の画像は Wikimedia Commons で見つけることができます。

注意: エディタに表示される制限の標識は当局によるものではありません。タグ付けを表示に依存させてはいけません。たとえば、JOSM の no_right_turn はたとえ左折不可能であっても標識 2a(直進と左折に限る)が表示されます。リレーションメンバーと進行方向制限の値は重要です。

標識 制限 記事 標識 制限 記事

1a

Signal B21d1.svg restriction=no_left_turn ドイツ、イタリア、日本、オランダ、ロシア、ウクライナ、ルーマニア(右側通行の場合、同時にUターンを制限) 1b France road sign B2a.svg restriction=no_left_turn オーストラリア、ブラジル、フランス、アイルランド、フィリピン、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、英国、ウクライナ、米国(R3-2、Uターン禁止と組み合わさったR3-18)
2a Signal B21d2.svg restriction=no_right_turn ドイツ、イタリア、日本、オランダ、ロシア、ウクライナ、ルーマニア(左側通行の場合、同時にUターンを制限) 2b France road sign B2b.svg restriction=no_right_turn オーストラリア、ブラジル、フランス、アイルランド、フィリピン、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、英国、ウクライナ、米国(R3-1)
3a Signal B21e.svg restriction=no_straight_on ドイツ、イスラエル、日本、オランダ[4]、ポーランド、ロシア、スイス、ウクライナ 3b MUTCD R3-27.svg restriction=no_straight_on ブラジル、米国(英国とフランスはこの標識を使う予定はないようです。通常、このような状況では進入禁止の標識に直面したり、双方向で先で左折専用や右折専用の表示がある場合があります)。以前はアイルランドで使われていました
4a France road sign B2c.svg restriction=no_u_turn ブラジル、フランス、ドイツ、イスラエル、オランダ、フィリピン、ポーランド、スペイン、スイス、ロシア、ウクライナ、米国(R3-4)

no_u_turn制限のリレーションはロール fromおよびロール toメンバーが異なるウェイの場合に有用です。

4b UK traffic sign 614.svg restriction=no_u_turn オーストラリア、日本、英国

no_u_turn制限のリレーションはロール fromおよびロール toメンバーが異なるウェイの場合に有用です。

5a Signal B21c1.svg restriction=only_right_turn 通常、交差点の入口にあります。

米国で白い長方形の標識は、このような状況と複数車線上の1つの車線が曲がらなくてはならない場合に使われます。(R3-5R)

フィリピンでは、主に交差点の前、時に交差点の中で使われ、独立した青い円形で白い矢印の標識、または白い長方形の上に青い円と文字でふつう「ALL TRAFFIC」と書かれている標識です。

ウクライナ(交差点の前)。

5b Signal B211.svg restriction=only_right_turn 通常、交差点にあります。

米国で白い長方形の標識は、このような状況と複数車線上の1つの車線が曲がらなくてはならない場合に使われます。(R3-5R)

フィリピンでは、主に一方通行道路の交差点で使われ、独立した青い円形で白い矢印の標識、または白い長方形の上に青い円と文字で「ONE WAY」と書かれている標識です。

スロベニアではラウンドアバウトの中央島で使われています。

6a Signal B21c2.svg restriction=only_left_turn[5] 通常、交差点の入口にあります。

米国で白い長方形の標識は、このような状況と複数車線上の1つの車線が曲がらなくてはならない場合に使われます。(R3-5L)

ウクライナ(交差点の前)

6b Signal B212.svg restriction=only_left_turn 通常、交差点にあります。

米国で白い長方形の標識は、このような状況と複数車線上の1つの車線が曲がらなくてはならない場合に使われます。(R3-5L)

7 Signal B21b.svg restriction=only_straight_on イタリア、ロシア、ウクライナ、英国、その他の国で使われます。通常、交差点の前や交差点の入口にあります。

米国で白い四角に「NO TURNS」と書かれています(R3-3、R3-5a は通常、複数車線上の1つの車線が転回しなくてはならない場合に使われます)

8 RU road sign 3.1.svg restriction=no_entry 一方通行以外の道路の場合、その地点( via ロールのメンバーノード)からの進入が禁止されている場所に使われます。リレーションは複数の from メンバー[2] と 1つの to メンバーを持てます。

ウクライナでは、一方通行とは反対方向の入口や、住人の運転が許可されていない道路に使います。

9 RU road sign 3.1.svg restriction=no_exit 一方通行以外の道路の場合、その地点(via ロールのメンバーノード)から他の道路へ出ることが禁止されている場所に使われます。リレーションは 1つの from メンバーと複数の to メンバーを持てます。[2]

標識とタグの関係についての詳細は、国ごとの標識のページを参照してください:

境界例

As of March 2021, the no_entry and no_exit restrictions are not supported by a number of popular OSM tools and routers[6], and it's unclear if there is any consensus about how these situations should be mapped.[7]

A previous version of this article suggested that routers should assume a prefix of no_ represents a linear prohibitory restriction and ignore the rest of the value. However, most routers do not make this assumption because of no_entry and no_exit, as well as the values documented at No turn on red.[8]

進行方向制限には明確に 2つの種類の区分があります。義務的な制限と禁止的な制限があります。これらの異なる種類の制限は、制限の種類ごとに選択されなくてはいけません。

義務的な制限

a から b までは N で右折することのみ許可されています。そのため、左折は禁止されています。

この制限の種類は指定された方向のみに行くことを許可する設定をしています。via ポイントから他の場所に行くことはこのリレーションでは禁止されます。進行方向制限のリレーションは次の 2つのタグが付けられています:

type=restriction

restriction=only_right_turn

  • ウェイ a はロール 'from' です。
  • ウェイ b はロール 'to' です。
  • ノード N はロール 'via' です。

禁止的な制限

a から b までは N で左折することが許可されていません。

禁止制限のため、指定された方向に行くことを許可していない設定をしています。進行方向制限のリレーションは次のタグが付けられています:

type=restriction

restriction=no_left_turn

  • ウェイ a はロール 'from' です。
  • ウェイ b はロール 'to' です。
  • ノード N はロール 'via' です。

この制限では他の方向に向かうことは禁止されていません。交差点で他の進行方向制限がある場合は別々に定義する必要があります。

NB: Of note is as at this writing 2020-11-27, a 'no' restriction, left, right, straight on into a street that is already tagged oneway is not accepted if in the opposite direction. It will only work if the 'to' is not tagged i.e. bi-directional or is in the logical 'allowed' driving direction unless traffic signs prohibit so. Example, a continuous white line on road center would stop taking a left and the traffic sign would say that straight or right is allowed.

ウェイ a から来て、ウェイ b を経由してウェイ c で出ることができません。

進行方向制限の via ポイントでウェイを通過しますが、そこにノードがありません。これは右の例のような場合のときです。このような進行方向制限は次のようなタグが設定されます:

type=restriction

restriction=no_right_turn

  • ウェイ a はロール 'from' です。
  • ウェイ b はロール 'via' です。
  • ウェイ c はロール 'to' です。

エディタ

進行方向制限を作成するには様々なエディタを使うことができます。Some do not support all functionality explained above, natively!

iD

iD in-editor turn restriction support (animated gif)

OpenStreetMap のウェブエディタである iD は(ほぼ)完全な進行方向制限編集機能を備えています。

  • For turn restrictions whose 'via' member is a node or a way: Native editor support exists. 進行方向制限をしたい交差点のノードを選択することで追加できます。赤や緑のアイコンをクリックすることで、進行方向制限ありと制限なしを切り替えられたり、方向を選択できます。(iD includes a built-in help for further instructions on how to do this).
  • When the lanes are divided see this Q/A for an example of adding a u turn restriction.

JOSM

JOSM has partial in-editor Restriction support, with the use of a plugin.

  • The Turnrestrictions plugin can be downloaded to create and edit turn restrictions which have a node as its 'via' member.
  • Node as 'via' restrictions, or those with a way as the 'via' member, can also be added by manually creating a new relation.

See JOSM Relations and Turn Based Restrictions for further information.

Go Map!!

Go Map!! has partial support for restriction relations:

  1. Tap the Display Settings button.
  2. Enable the Turn Restrictions option under the Overlays section, then tap Done.
  3. Tap an intersection node to select it. Tap the "More..." toolbar button, then choose Turn Restriction.

Go Map!! does not yet support adding multiple ロール via ways to a restriction relation. [7]

Vespucci

Vespucci built-in turn restriction creation (click on image to see animation)

Vespucci, the OSM Android editor, supports editing of Restriction relations including interactive turn restriction function.

Vespucci supports creation of and editing of Restriction relations (both node-as-'via' and way-as-'via' types). Once a Restriction relation exists and is selected, its members (or tags on the relation) are edited via dropdowns.

エラー

進行方向制限の欠落やエラーは様々なエラー報告ツールによって報告できます。進行方向制限が適切に適用されているかどうかを確認するために、OSRMなどの異なるルーティングエンジンを使ってルートテストを行うことができます。Note that some advanced features like multiple via ways are not supported in all routing engines, see comparison of them.

進行方向制限の欠落やエラーを探すために利用することができる様々なデータソースがあります。

  • Mapillary はクラウドソースの通りの風景写真を認識して交通標識を地図上に表示することができます。
  • ScoutSigns JOSM プラグイン は、JOSMのレイヤーとして識別できる交通標識を表示することができます。データは GPS Navigation & Maps アプリのカメラモードの機能から取得します。
  • ImproveOsm plugin ではおそらく進行方向制限が欠けているもの進行方向制限レイヤーに表示します。

Relevant Sophox queries:

ツール

  • Relation Check ローカルの .osm ファイルから進行方向制限を含むリレーションのグラフィカル表示を生成できます。
  • Map of Turn Restrictions クリックされたウェイを強調し、ポップアップして進行方向制限のアイコン(オプション:警告とエラー)を示す地図
  • OSM Restriction Validator 必要がない進行方向制限や、通りへの進入をブロックする制約を表示します。
  • keepright 8種類の進行方向制限の間違いを検査します。全世界が対象。

タグ付け間違いの可能性

関連項目

脚注

  1. Osm2mpで発生する未解決のバグのため、restriction:hgv=only_straight_on スタイルだと経路検索を間違うことがあります(restriction:hgv=only_straight_onrestriction=no_* であるかのように扱われてしまう)。その結果、回避策として type=restriction:hgv + restriction=only_straight_on を使うマッパーもいます。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 「from」と「to」のメンバーは始点/終点に、ロール viaノードまたはロール viaウェイがある必要があります。そうでなければ、分割します!
  3. 注意: 単一のノードノードが ロール via に使われている場合よりも、1つ以上のウェイウェイを含む ロール via ロールのある方が進行方向制限の処理が複雑になります。その結果、いくつかのルートソフトウェアではノードノードを含んだ ロール via ロールのある進行方向制限しか動かないことがあります。これはソフトウェアが修正される必要がありますが、制限のタグ付けをしているときには ロール via ロールに1つのノードノードを入れるということも検討してください。
  4. RVV 1990、標識 D7
  5. Uターンが許可されている交差点でタグ restriction=only_right_turn を使って誤ってUターンが禁止されてしまった場合は、代わりに restriction=no_straight_on と restriction=no_left_turn のリレーションを使う必要があります。
  6. The turn restriction preset of JOSM version 15806 and the JOSM turnrestrictions plugin version 35405 do not show no_entry and no_exit in the list of restriction types. Source code inspection suggests that OsmAnd and OSRM ignore them completely while Valhalla treats them like the more common no_* restrictions and doesn't support multiple "from" or "to" ways.
  7. Talk thread that ended without clear consensus; one "help" question; another "help" question
  8. OSRM specifically excludes _on_red restrictions. [1] Valhalla [2], OsmAnd [3], GraphHopper [4], and OpenTripPlanner [5] all use a whitelist of recognized restriction types. Only BRouter categorizes restrictions based on their prefixes, though it logs _on_red restrictions as invalid. [6]

外部リンク