Import/Catalogue/Japan eStat 2015 Exam
Japan Chome (neighbourhood) level boundary Data from eStat@Japan government
こちらのページでは、日本政府・総務省が管理を行っているeStatに含まれる、丁目レベルの行政区境データについて、解説を行います。
このデータは非常に有効なデータであり、このページではOpenStreetMapで利用するための条件について検討を行います。ただし、いくつかの観点により、現状、 "インポートを即座に行うことはできません"。
インポートを行うために必要な要件についてもまとめますので、インポート作業は「絶対に行わないでください」。
インポートを検討する場合、必ず、インポートガイドラインおよびその必要な手続きに従ってください。
メタデータ
- 配布元: 総務省 統計局, eStat
- ライセンス: 政府標準利用規約 第二版ベース
- EPSG: 4612
- データ作成時期: 2015年
- 位置精度: 不明
- 二次配布について(on Github)
もともとの配布形式であるShapefileに修正が加えられたデータが、CC0で配布されています。
ただし、データに対して手が加わっているとはいえ、その大部分はeStatに由来しています。後々のことを考えても、総務省に対して説明をしておくことは有意義です。
総務省の担当官については、 @nyampire から連絡が可能です。
データカラム
以下、カラムの内容について解説を行うとともに、OSMで利用するにあたってのタグ提案を行います。
繰り返しますが、「絶対にインポートは行わないでください」。
原典カラム | 意味 | 要不要 | OSMタグ |
---|---|---|---|
AREA | 面積 | 不要 | - |
PERIMETER | 周辺長 | 不要 | - |
H27KAxx_ | 内部ID | 不要 | - |
H27KAxx_ID | 外部ID | 不要 | - |
KEN | 都道府県番号 | 不要 | - |
CITY | 市区町村番号 | 不要 | - |
KEN_NAME | 都道府県名 | 不要 | - |
SITYO_NAME | 支庁・振興局名 | 不要 | - |
GST_NAME | 都市・特別区・政令指定都市名 | 不要 | - |
CSS_NAME | 区町村名 | 不要 | - |
HCODE | 分類コード | 要検討 | ref:XXXX = YYYY (?) |
KIHON1 | 町字コード | 要検討 | ref:XXXX = YYYY (?) |
DUMMY1 | ダミー ("-") | 不要 | - |
KIHON2 | 丁目、字などの番号 | 要検討 | ref:XXXX = YYYY (?) |
KEYCODE1 | マッチング番号 | 不要 | - |
KEYCODE2 | 町丁・字等別結果マッチング番号 | 不要 | - |
AREA_MAX_F | 面積最大フラグ | 不要 | - |
KIGO_D | 特殊記号D(飛び地、抜け地フラグ) | 不要 | - |
N_KEN | 抜け地県番号 | 不要 | - |
N_CITY | 抜け地市区町村番号 | 不要 | - |
KIGO_E | 特殊記号E(町丁・字等重複フラグ) | 不要 | - |
KIGO_I | 特殊記号I(島フラグ) | 不要 | - |
MOJI | 町丁・字等名称 | 必要 | name=YYYY |
KBSUM | 基本単位区(調査区)数 | 不要 | - |
JINKO | 人口 | 要検討 | population=YYYY |
SETAI | 世帯数 | 不要 | - |
X_CODE | 図形中心点X座標(10進経度) | 不要 | - |
Y_CODE | 図形中心点Y座標(10進緯度) | 不要 | - |
KEYCODE1 | 町丁・字等番号 | 要検討 | ref:XXXX = YYYY (?) |
KEY_CODE | 図形と集計データのリンクコード | 不要 | - |
ウェイへのタグ
- boundary=administrative
リレーションへのタグ
- place = quarter (大字/町名) or neighbourhood (小字/字/丁/丁目)
- admin_level = 9 (大字/町名) or 10 (小字/字/丁/丁目)
- name = YYYY
変更セットへのタグ
- source = JP_eStat_boundary
インポート用特別アカウント
TBD
作業に当たっての課題
ライセンス
元データは政府標準利用規約で配布されています。
修正を行ったGithubリポジトリではCC0で配布を行っていますが、データの活用について、総務省への申し入れを行う必要があるかと考えています。
- OSM wikiへの掲載
- OSMでの著作権表示方法について、総務省向けの説明文書を作成
- 説明文書を作成して総務省へ説明、フィードバックをうける
作業方法、作業方針
1つのデータセットに含まれるデータ量が非常に多いため、作業分量が非常に大きくなることが予想されます。
誰かが1人で対応できる分量ではなく、チームでの対応が望ましいと考えています。
複数人で作業対応するにあたっては、Tasking Managerの利用を含め、適切な大きさでの作業分量切り分け、および作業フローの確立・ドキュメント化が必要です。
タグの付与について・住所階層との適合性
丁目レベルのデータ階層は、place=quarterとplace=neighbourhoodの2つに分割されます。
どのような単位でインポート用のデータを作成するか、name:enなどのデータをどのように作成するか、ogr2osmの変換ルール策定を含め、議論が必要です。
既存データとの整合性確保
海上の境界線の取り扱いについて
現在、OpenStreetMap日本における都道府県(admin_level=4)、および市町村(admin_level=7 & 8)のデータは、海上で境界線が作成されています。
丁目レベルデータセット(admin_level=9)でのデータ作成は、陸上および海上の境界線が混在しています。この部分で、どのような形でデータを作成するか、議論と取り決めが必要です。
既存の県境、および市町村境とのデータマージ方法の詳細取り決め
基本的に、既存の県境データ・市町村データを優先してマージすることがよいと考えますが、それでよいか、議論が必要です。
2015年以降のデータ改定について
2015年以降に行われた丁目レベルのデータ変更の履歴は、国土地理協会のページで確認することができます。
これらのデータに対してあらかじめ対応を行うのか、あるいは作業を優先して、修正作業は別途実施とするのか、議論と取り決め、将来的な計画策定が必要です。