JA:Tag:landuse=paddy

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Public-images-osm logo.svg landuse = paddy
Rice Field.jpg
説明
水を貯める稲作に適した状態に整備されている農地。水田。 Show/edit corresponding data item.
グループ: 土地利用
適用できる要素
ノードに使用不可能ウェイに使用不可能領域に使用可能リレーションに使用不可能
よく併用されるタグ
関連項目
状態:使用中

土地の状態から判断して、稲の栽培(稲作、米作)に適した状態に整備されている農地。田、田んぼ、水田。

注: 稲(特に水稲)を継続的に栽培する農地は、他の作物を継続的に栽培する農地とは異なる外観をもちます。水を張り続けるため、農地の地面は区画(筆)ごとに水平に整え、水が漏れないよう土の深い所を締固め(鋤床、耕盤)、畦で囲います。このような特徴は傾斜地の棚田では容易に見て取れますが、遠くまで水平に見える平野でも、観察すればわずかな高低差の中に区画ごとに段差を付けていることが分かります。また、湛水(水を張る)期間やその直後の水田の土は泥でぬかるみ湿っていますが、灌漑(農地への注水)を長く中断する「中干し」期間などには土は乾きひび割れています。(参考:  - Wikipedia)

稲の栽培は温暖な季節が適していて、 二毛作など、季節によって別の作物を栽培する場合があります。そのような場合でも、再び田として利用できる状態を保ったままであれば、タグはそのままにします。

注: 夏に稲、冬に麦や大豆、野菜などを栽培する二毛作を行う地域があります。ある年に稲、次の年に麦など、その次に再び稲と、年をまたぎ交互に栽培する輪作を行う地域もあります。いずれも、再び水を張ることができるように、農地の状態を大きく変えずに行います。

湛水のための特徴をもたない農地で稲作を行う 陸稲栽培では、単にlanduse=farmland + crop=riceとするだけでよいでしょう。

他の農地とは異なる外観をもち、アジアを中心に広く分布し一帯の地理的特徴の要素であることなどから、このタグが考案され一部で使われ始めました。しかし、その相違点の分かりやすいマッパーへの説明が未だ作成されておらず、既存のlanduse=farmlandタグをどのように置き換えていくのかなど、このタグ付けにはまだ議論が深まっていない部分があります。

マッピング方法

水田の境界をエリア エリアとして描き、landuse=paddyのタグを付けます。

組み合わせて使うタグ

  • name=*: 営農組織や研究機関などが運営し、名前が付けられている場合に使用します。
  • operator=*: 所有または管理を行う営農組織や研究機関などが分かる場合に使用します。個人農家の場合、使う必要はありません。
  • irrigated=*: 用水などを引き灌漑(農地への注水)が行われているかどうかを示します。ふつう、水田にはirrigated=yesを付けます。雨水のみを利用する場合(天水田など)はirrigated=noを付けることができます。
  • rice:race=*: 'crop=rice'を併用し、栽培する稲の品種群を示します。 ジャポニカ米rice:race=Japonica インディカ米rice:race=Indicaとします。 ジャバニカ米はジャポニカ米に含めます。

判別

栽培が行われている時期に現地で確認すれば、確実に水田とわかるでしょう。栽培が行われていない時期でも、稲刈り後の株が残っている場合、水田が多い地域で農地に湛水している(水を張っている)場合や、水がなくとも土を盛った畦で区画され、各区画の農地の地面が水平に整えられている場合は水田の可能性が高いと推測できます。

航空写真や衛星写真からマッピングを行う場合(JA:マッピング技術#高解像度の衛星・航空画像)、水田が多い地域で、湛水している時期に水田が撮影されていれば水田の可能性が高いと推測できます。池などの水深の深い所に比べると、湛水した水田は土壌の色を反映しやすく、褐色や灰色を帯びて見えます。湛水していない時期に撮影された場合、麦などと判別できない可能性があります。また、地域によっては、湛水している農地でレンコン、ワサビなどを栽培している可能性にも留意が必要です。日本で国土地理院の地理院地図( 地形図)を利用する場合は、地図記号で示される水田の土地利用が目安となります。ただし、1つ1つの区画を示せるほどには解像度が高くなく、また航空写真に比べて古い時点の土地利用を示していることにも留意が必要です。

レンダリング候補

Rendering-landuse-paddy-mapnik.png

画像

関連項目

  • landuse=farmland + crop=rice - 農地で、かつ栽培している作物が稲(米)であることを示すタグです。乾燥した土地で稲を栽培している場合、'landuse=paddy'のタグは使用せず、この2種類のタグを使用します。
  • landuse=farmland + farmland=paddy(非推奨) - このタグが考案される以前、ごく一部で、農地で稲を栽培していることを示すタグに使用されていました。
  • surface=mud - 農地のエリアなどに追加でタグ付けして、地表が人為的に泥でぬかるんだ状態になっていることを示すものです。
  • irrigated=* - 農地のエリアなどに追加でタグ付けして、作物が灌漑に依存しているかどうかを示すものです。
  • irrigation=flooded - 灌漑の方式が湛水(作物が水に漬かる)であることを示します。陸稲でセンターピボット(回転するスプリンクラーのような機構の灌漑)を利用するところでは、irrigation=pivotを使用します。
  • usage=irrigation - 水路や河川、ため池などに追加でタグ付けして、農業用水(灌漑用水)に利用していることを示すものです。
  • taxon=* - 作物の種類を特定するための分類群を示すものです。

関連するサイト外の議論

脚注